たけしの教育白書
今日、フジテレビで「たけしの教育白書」なる長時間のスペシャル番組をしていました。タウンミーティングのやらせ、高校での履修不足問題、いじめによる自殺、教育基本法改正議論・・・・・こんなに一斉に教育問題が噴出したことって、あんまり記憶にないような。
それはさておき、同番組は夕方6時から夜の12時近くまでの超ロングランだったので、当然全てを見たわけではないのですが、1点、非常に興味深いコーナーがありました。
それは、朝日新聞のテレビ欄では「司馬遼太郎が託した未来への教科書」と書かれていました。これで小生は「ピン」ときました。
司馬遼太郎さんが生前、小学校6年生用の教科書に論説文を書いていたこと、それを題材に授業を行った先生(神山育子 教諭)がいたこと、を小生は知っていました。なぜなら、その先生が書かれた本をずいぶん以前に読んでいたからです。
「こどもはオトナの父 司馬遼太郎の心の手紙」という本です。
司馬遼太郎さんが子供たちに向けて書かれている論説文「21世紀に生きる君たちへ」が今回の番組で取り上げられていましたが、司馬さんが教科書用に書かれたものは2編あり、ひとつが「21世紀に・・・」で、もうひとつが「洪庵のたいまつ」というものです。
どちらも、小学校6年生向けの題材としては素晴らしい内容であると思います。ずいぶん以前から何度も読み直しては、自分の子供に伝えたいと思っていたのですが、今回、番組で取り上げられたことで、今後、教科書にあらためて用いられるのではないか?と思っているくらいです。
現在、日本人の品格について書かれた本も多数出版されています。これほど品格について話題になるのは、いかに今の日本人が下品になってきているか、ということなのかもしれません。司馬遼太郎さんの「21世紀に生きる君たちへ」は、もう20年近く前に書かれたものですが、今の日本人の品格の低下を見越したような内容になっています。
残念ながら、司馬さんの題材を含んだ教科書を採択した公立小学校は全国で「ゼロ」だったそうです。そのような環境でも神山教諭は、採択された教科書を用いた授業とは別に、司馬さんの題材を用いて授業を行ったということなのですが、いかに子供の将来のことを考え、熱心に取り組まれたかがわかります。
神山教諭の取り組み、司馬遼太郎さんとの手紙のやりとり、そして、司馬遼太郎さんのメッセージが詰まった本ですから、ぜひ皆さんも読んで欲しいと思います。
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