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2006年8月27日 (日)

役所論1 ~飲酒運転~

福岡市の職員(22歳)が飲酒運転でひき逃げ、懲戒免職に。

最近また、公務員の不祥事が続いていますね。この福岡市職員の行動は、そもそも公務員ということ以前の問題であり、役人特有の事件ではないと思いますが、それにしても22歳の若さであまりにお粗末なことです。

夏場はお中元シーズンでもあり、業者からの贈賄とかに十分注意するよう、綱紀粛正の通知が職場内に出回ります。そんな時期、福岡市でも飲酒運転はしないように、という子供に諭すような訓示があったそうですが、そんなことすら守れない、という公務員のモラルの低下は、同じ地方公務員として目を覆うばかりでなのですが、決して他の自治体の話って片付けられないことだと思います。

そもそも、役所というのはとにかくよく酒を飲む集団です。といってもみんなが飲むわけではなく、一部の人間がとんでもなく飲む、ということなのですが、そういうとんでもなく飲む人間が、他の業界に比べて多い、また、その限度がひどい、と個人的には感じています。

おそらくこの福岡市の職員は自分自身が酒好きなのだと思いますが、職場もかなり酒を飲む職場だったのではないでしょうか。まだ22歳ということは、今年入ったばかりか、高校卒業後に採用されていたとしても、4年目くらいの若手です。そういう若手職員が飲酒運転でこのような事故をおこしているのですから、当然自分自身の責任はあるとしても、職場のモラルも低かったのではないでしょうか。飲酒運転を許容する先輩や上司が身近にいて、だんだんマヒしてしまったのかも、なんてことを同業者としては思わざるを得ません。

僕も昔の職場でそのような先輩がいました。幸い飲酒運転をしたことはありませんが、一緒に飲みにいくと必ず午前様、当然電車はなくなるし、タクシー代も高くつきますから、当時車通勤していた僕は、いつも「お前、ちょっと職場までいって車とってこい!」と命令されていたものです。飲酒運転なんてそもそも考えられなかったので、もちろん断って、タクシー代を負担していたことが何度もありました。

このあたりのモラルの低下は、上の職員から下の職員に引き継がれていきます。最近こそかなり落ち着いてきたようですが、まだまだ年配の職員にはそのようなインモラルな方が残っているのが実態ですね。そういうインモラルな部分が、公務員全体のイメージを決定し、批判を招いているわけで、大部分の公務員はごく普通の人間の集団ですから、最近のように不祥事が相次ぐと迷惑千万なことです。ただ、「住民福祉の向上」のために税金から給与をいただき、身分保障もされているということですから、そのような不祥事を起こさないように、まず同じ職場の同僚などの行動・言動をチェックしながら、相互監視をしておかないといけないのだろう、と思います。

さきほど書きましたが、僕の職場では夏と冬に綱紀粛正に関する通知が職場内に回覧されます。業者との癒着や飲酒運転など、公務員として不適切な行動をとってはいけない、という内容のものですが、正直なところほとんどの職員は、チラッと目を通すだけで済ませてしまいます。「そんなこと分かってるわい」って感じなのですが、ホントにわかっているかどうかは怪しいところがあります。やはり、不祥事が起きるときは該当する職員は、何か行動や言動が不自然になったりするものです。よって、事件が起きれば処分するのは当然ですが、その兆候を職場の上司や同僚が察知して、事前に芽を摘まないといけません。それでも起きてしまう不祥事があるわけですが、その場合は速やかに、そして厳格に処分をしなければなりません。しかし、その処分の基準も曖昧で、例えば地方議員に強いコネクションがある、とか、幹部職員に気に入られている、とか政治的な部分で処分の重さが左右されたりするのが役所の現実です(少なくとも、僕の職場ではそういう政治的な部分がいまだに存在します)。

今回の福岡市の件は、3人もの幼い命が奪われたということで、かなり大きなニュースになったわけですが、ニュースにならないレベルのことであれば、相当な件数の不祥事があります。役所内での適当な処分は行いますが、例えば、チカンで書類送検されたような事例であれば、一般職員であれば報道されしかも懲戒処分(免職の場合もある)になります。でも、幹部になると役所内で何とか収めつつ、免職までの処分をしなかったりします(関連団体への出向とかでお茶を濁す感じですね)。これは、国の中央官庁とかと一緒ですね。役職が上にいくほど守られるのが役所の世界です。一般職員を処分しておいて、外向けに「キチンと対応しています」という姿勢を見せているだけなのですね。

福岡市はすぐに懲戒免職の決定をしたようですがこれは極めて当然。オリンピック招致で東京と競合し、不利を伝えられている折に、このように自治体のイメージを汚す事件を起こされると、市長以下の幹部連中は頭を抱えていることでしょうけど、大事なのは役所内でのモラルを高める策を講じないといけない、ということです。福岡市に限らず、不祥事と呼ばれるものは排除できるようなシステムづくりが必要ですね。

とはいえ、モラルの問題は個人の問題でもあるので、職場として何ができるのかは難しいところです。飲酒運転なんて、普通に考えればするはずのないことをしてしまう、採用前からの先天的な問題なのか、役所に入ってからの後天的な問題なのか・・・役所がかかえる課題は、財政的なことだけではなく、こういう人材についての課題でもあります。

次に役所論を書くときは、人材と給与の問題を書きたいと思います。

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